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ピアノアレンジ講座  
Vol.22   
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22.クラシックの音楽史

先週まで、バロック音楽から近・現代音楽
まで、簡単ではありますが説明させて頂き
ました。 バロック音楽は、17世紀から18
世紀前半。近・現代音楽は20世紀。とわず
か、200年ほどの間に大変な進化をとげた
わけです。 それは、時代背景にもよると思
います。よく「音楽は時代を反映する。」
と言いますが、もしも、モーツァルトほど
の天才が、今の時代を生きていたら彼はど
んな音楽を作っただろう?などと思ったり
します。 もちろん、モーツァルトが18世
紀に活動した影響を受けて、その後に登場
する音楽家達が、それぞれに受けた影響を
肥やしとして、独自の音楽スタイルを模索
し、そして音楽は進化したわけなのですが。

そして、ヨーロッパの音楽とアメリカの音楽。
全く、別物!ではないのです。 今でこそ、
クラシックの演奏家もレパートリー曲とし
て演奏する 「ラプソディー・イン・ブルー」
等を作曲したアメリカの音楽家ガーシュイン
(1898〜1937)。みなさん、耳にされた事
があると思いますが、 ちょっと面白いエピ
ソードがあるのでご紹介したいと思います。
ガーシュインは、アメリカにおいて成功を
納めます。でも、ヨーロッパの正式音楽教育
を受けていないというコンプレックスがあっ
たようです。それで、一大決意をしてヨーロ
ッパへ旅立つのです。そして、ヨーロッパに
おける著明な音楽家達の門を叩くのですが、
門前払い。又は、あしらわれるか。
ヨーロッパにおいては、まだまだアメリカの
音楽を認めようとしない音楽家が多かった訳
です。 そんな中で、唯一ガーシュインの音楽
を認めた音楽家がいました。 それは、フラン
スの音楽家ラヴェルです。 ラヴェルは、
ガーシュインに「君は一流のガーシュインで
あって、二流のラヴェルになる必要はない。」
と言ったのです。

サンプル曲は、ガーシュインの「サマー・タイム」です。 
                       


ガーシュウィン SUMMERTIME (サマータイム)ソロボーカル+ピアノ伴奏楽譜


You tube表示がエラーする場合は、こちらからご覧下さい。

それから、ハイフェッツの素晴らしい
アレンジのサマータイムの楽譜も同人
音楽の森で販売しています。
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アクセス下さい。)

ガーシュウィン SUMMERTIME (サマータイム)ハイフェッツ編曲 ヴァイオリンパート譜+ピアノ伴奏楽譜

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来週から、楽典の内容に戻りたいと思います。
リズムと拍子(強起と弱起など)についてです。

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発行人:市花真弓
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