ここでは、簡単に、音楽史を説明させて頂きたいと思います。
私のピアノアレンジ講座は、クラシックを基としたJAZZ理論です。
最低限の音楽史、知っておく必要があります。
クラシックの音楽史は、4期に分かれます。
バロック、古典、ロマン、近.現代です。
(バロック音楽以前は、中世音楽となりますが、私の音楽講座においては
バロック音楽以降で説明したいと思います。)

無料版「ピアノアレンジ講座」メ―ルマガジンで詳しく説明させて頂いています。
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1.バロック音楽
17世紀後半から18世紀前半の音楽です。代表的な作曲家としては、バッハ、ヘンデル、ビバルディ、スカルラッティ等がいます。この時代の音楽の特徴としては、まず”対位 法”が上げられます。別の表現では、Polyphonie(ポリフォニー)という言い方もします。日本語では、”多声音楽”という意味です。要するに、旋律対旋律なのです。
バッハの「インベンション第1番」の冒頭です。


                           音を聴いてみる。

このように、”主題(テーマ)”及び”対旋律”の掛け合いで、音楽が作られています。
また、ポリフォニー以外の特徴として、ピアノの原型”チェンバロ”が あげられます。”チェンバロ”というのは、イタリア語です。他に、英語では”ハープシコード”フランス語では”クラヴサン”という言い方もしますが、さしている楽器は同じです。現在のピアノとの違いは、まず音を出す原理が、ピアノの場合、弦をハンマーがたたく事によって音を出しますが、チェンバロの場合、お琴のように弦をかき鳴らすという原理で音が出る仕組みとなっていました。ですので、ピアノのようなダイナミクス(フォルテ、ピアノ)はつけられず、また、音楽的な表現の幅も限られてしまいました。また、ペダルの機能がない事も、現在のピアノとの大きな違いです。ですので、今日も、バッハを演奏する場合(ヘンデルは、また、ちょっと違うのですが。)ペダルを使用しない、が原則となっています。
これは、余談ですが、よく”JAZZはバッハに通じるものがある”と言われています。JAZZのアドリブをとる場合も、バッハ同様、ペダルは使用しません。


2.古典派の音楽

18世紀半ばから19世紀前半の音楽です。代表的な作曲家としては、ハイドン、モーツァルト、べートーヴェン等がいます。ハイドンもモーツァルトも宮廷音楽家でした。この頃のヨーロッパは、中学の教科書にもありますように”絶対王政”の時代です。音楽は、貴族が楽しむものだったのです。それが、フランス革命後、一般 庶民も音楽を楽しめるようになったのが、べートーヴェンの頃からです。べートーヴェンが、古典派からロマン派への橋渡しのような存在となります。ちなみに、フランス革命は、1789年、モーツァルトが亡くなったのは、1791年です。天才モーツァルトの死因に関しては、現在も様々な憶測がありますが、”暗殺説”私は、否定出来ないと思っています。
音楽的な進化に関しましては、バロック時代のポリフォニーが、この時代の音楽は、Homophonie(ホモフォニー)”和声音楽”となります。たとえば主声部の旋律に対し簡単な伴奏を付した作風のようなものです。
モーツァルトの「ソナタ C-dur K.330」の冒頭です。


                             音を聴いてみる。


ロマン派、近、現代の音楽


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