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3.ロマン派の音楽

19世紀前半から19世紀後半の音楽です。代表的な作曲家としては、シューマン、ブラームス、ショパン、リストなどなど多数います。この時代は、”ロマン”の言葉通 り、音楽的にも、甘美で叙情的な作品が多くみられます。作風としては、ロマン派前期、後期によっても異なりますが、作曲家の国によっても作風は違ってきます。例えばドイツの作曲家、シューマンやブラームスの音楽は、べートーヴェンの影響を受けた和声的で立体的な構成です。それに比べて、ポーランドの作曲家ショパンは、”ピアノの詩人”と言われるくらい、メロディックで甘美な音楽を多数残しています。(ショパンは、生涯、ピアノにこだわった作曲家です。ピアノコンチェルトを2曲書いていますが、それ以外は全てピアノ独奏曲です。)ですので、ショパンを演奏する場合、ある程度のテンポルバートは必要とされますが、シューマン、ブラームス等は、あまりテンポをゆらすという事はありません。といいましても、クラシック音楽は、やはり旋律重視の音楽ですので、今日のようなロックやポップスのようなビート感とは、もちろん違います。音楽の3要素”メロディ”と”リズム”と”ハーモニー”。全て必要ですが、少なくとも、この時代のクラシック音楽は、旋律に対して音楽をどう作るか、だと思います。
ショパンの「ノクターン Op.9-1」の冒頭です。


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4.近.現代の音楽

19世紀後半から20世紀にかけての音楽です。近代作曲家としては、ドビュッシー、ラヴェル、フォーレといったフランスの作曲家が目立ちます。現代曲は、プロコフィエフ、カバレフスキー、バルトークなど、ロシアの作曲家、叉は、民俗的な音楽が目にとまります。(バルトークは、ハンガリー、ルーマニアが、まだ1つの国だった頃の作曲家です。晩年、アメリカに亡命しました。)この時代になりますと、和声的にも、今日の9thや13thの音が多用されます。また、リズムも独特となってきます。ジャズピアニスト、ビル.エヴァンスは、こういったクラシックの和声をジャズに取り入れた最初のピアニストです。エヴァンスが影響を受けたのは、ドビュッシー、ハチャトリアン、スクリャービン等と聴いています。私のピアノアレンジ講座のサウンドの作り方は、このエヴァンスのサウンドの作り方なのです。クラシック音楽の歴史は、このように約300年ですが、ジャズの歴史は約100年です。当然、ジャズミュージシャンもクラシックの影響を受けていますし、またロックやソウルのルーツはジャズです。意外と、音楽の歴史、古いようでいて、そうでもないのです。現在、ジャンル分けされていますそれぞれの音楽が、互いに影響を受けているのです。
ドビュッシーのベルガマスク組曲より「月の光」の冒頭です。


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バロック、古典派の音楽


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