ここでは、音程について説明したいと思います。
問題集も作ってみましたので、確認の為に解いてみて下さい。
簡単ですよ!

1.度数
2音間に幹音のつらなりを想定したとき、その2音が、幹音何個の上にわたるものかを示すもの。
なのですが、要するに、こういう事です。

    1  2 3 4   5  6  7  8
8個の幹音

どちらも3度です。

どちらも5度です。

 

2.単音程と複音程
完全8度までの音程を単音程、完全8度をこえる音程を複音程といいます。
つまり、オクターブ(または2.3...オクターブ)+単音程という状態のものです。
9度は1オクターブ+2度
10度は1オクターブ+3度
12度は1オクターブ+5度
というようになります。7+単音程と考えた方が解り易いかも?

これは9度ですがです。

これは10度ですがです。

3.音程における、完全、長、短等の種類
度数が同じでも、種々の音程が出来ます。それぞれの種類の性質を区別する為に
  完全、長、短、増、減、重減、重増
といった言葉を、度数に冠して用います。

これらは、完全系の度数、長短系の度数の二系列で異なります。

1)完全系の度数
1、4、5、8度は完全系です。
完全系の度数の場合、音程が半音広い時に「増」、狭い時に「減」になります。

2)長短系の度数
2、3、6、7度は長短系の度数です。
長短系の度数の場合、「長」または「短」を標準の状態として、「長」よりも音程が
半音広い場合に「増」、短よりも半音狭い場合に「減」を用います。

つまり、こうなります。

いずれも完全1度です。
これは短2度 こちらは長2度です。

「短」と「長」の違いは、鍵盤を見てみて下さい。黒鍵が入る時が「長」 で入らない時が「短」です。

これは長3度 こちらは短3度です。

「短」と「長」の違いは、黒鍵が2つ入る時が「長」 で1つの時が「短」です。

これは増4度 こちらは完全4度です。

黒鍵の入らない”ミファ””シド”が1つ入る場合が「完全」で、入らない場合(音程幅が半音広い)は増4度です。

これは減5度 こちらは完全5度です。

黒鍵の入らない”ミファ””シド”どちらか1つ入る場合が「完全」で、2つ入る場合は減5度です。

これは短6度 こちらは長6度です。

黒鍵の入らない”ミファ””シド”が2つ入る場合が「短」で、1つ入る場合は「長」です。

これは長7度 こちらは短7度です。

これも6度同様です。 黒鍵の入らない”ミファ””シド”が1つ入るか2つ入るか、です。

いずれも完全8度です。

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