ステップ2は、メロディーに対してどうコードを使用するのかについて説明します。
このステップでは、ピアノのアレンジに限らず、アレンジの基本となります
Open Voicingについて説明します。
ビデオ解説  Play! (再生にはWindows Media Playerが必要です。)
ネットラジオ を参照下さい。

1 Open Voicing

  ステップ1で確認頂いたコード、例えば C というコードは”ドミソ”ですが、その”ドミソ”を一番
  広い音域で使用しようと考えると、”ミ”の音を上に持ってきて”ドソミ”とすると、”ドミソ”の場合、
  5度だった音域が、10度となります。音域を広くとる事によって、音楽の幅が広くなります。

 (A)構成音が3つ(三和音)の場合

    
          C

 (B)構成音が4つ(四和音)の場合

     構成音が4つ、7th chordの場合、5番目の音を省く事が出来ます。(5th omit)

    
          C7

  *こういった和声の音について。
    一番下の音をRoot、その次の音を3rd、次を5th、そして7番目の音を7thと言います。

  曲に当てはめてみます。
  ここでは、スタンダードナンバーとして有名な”Danny Boy(アイルランド民謡)”を取り上げました。
                                 音を聴いてみる
  
  これでは、音が飛び過ぎますね。
  でも、最初は、10度に音程をとる事に慣れて下さい。
  おいおい、曲になっていきます!    
 
  それでは!ここで例題曲 ガーシュインの”The Man I Love”を例として取り上げました。
  全てを10度にVoicingしてみて下さい♪
  
   曲全体は、こちら→「 The Man I Love 」by GEORGE GERSHWIN
  
  解答は、こちら。  

  もう1曲、サンプル曲をご紹介します。ポピュラーピアノの場合の左手は、 この10度の分散和音を
   多用しているケースが多いです。”ドソミソミソミソ”というようにです。   

  ”ア二ー・ローリー”を例にとりました。            音を聴いてみる
  
  このようなピアノをポピュラーピアノと言いますが、ポピュラーピアノの場合はテンション抜きで上記の
  ような分散和音を用いて演奏しているケースも多いです。でも、ジャズピアノのアレンジを覚えますと、
  こういったポピュラーピアノのアレンジは簡単に出来るようになります。
 (ジャズの方が、奥が深いです♪)

  ジャズに戻ります!
  例題曲の「 The Man I Love 」の楽譜及び音を参考にして頂けますとご理解頂けますように
  ただ、 10度に音程をとっていきますと、音が飛び過ぎてしまいますね。
  では、どうしたら和声のつながりを作る事が出来るのか?
  ステップ3は、和声のつながりVoice Leadingについて説明したいと思います。

ステップ3以降について

PR: Karen ピアノスクール 宇都宮
と楽譜制作、PDF書籍、PDF楽譜販売
「ピアノアレンジ講座-バラード編-」PDF書籍版販売中!




ステップ1へ戻る

基本編へ戻る

Waiting Roomへ

トップへ

copyright(C)2000-2016 Mayumi Ichihana All rights reserved.